ハサミを買いたい、と思って探してみたときのこと。
今は3つのハサミがある。
ひとつは林刃物のアレックス。これは使いやすい。
形もすごくスッキリしていて自分好み。
PLUSのチタンコートのハサミもすごくいい。
まったくストレスがない。
ホームセンターがオリジナルで販売しているものも良い。
切れ味が変わらない。
3つとも便利で使いやすくまったく不満がない。
しかし、変えようと思ったのは、ハサミをとても良く使うことがあったから。
それと、自分の仕事を次の段階に進めたいと思ったため。
小さいことでいいからきっかけが欲しかった。
必要だから足りないものを買いたいのではなく、自分で決めたことを強く留めたいためにものを買いたい。
候補はいくつかある。
1つ目はツヴィリングの事務用はさみ。包丁もロゴマークも好きだ。
2つ目はフィスカースの事務用ハサミ。北欧だしキッチンバサミがとても切れ味が良い。
3つ目は林刃物のデスクはさみ。今使っているのが使いやすいから違うモデルを。
長谷川刃物も、レイメイ藤井も・・・。
数百円も出せば素晴らしいものが手に入るのはわかっているが迷ってしまう。
それは、買い物に自分を重ねてしまって、考えを巡らせてしまうからだと思う。
今の決断が正しいのか、納得できているのか悩んでしまう。
そういう自分を見ながら普段を思い返してみた。
自分のことは一旦置いておく。
こういったときに先に進むのを後押しできるような人にならなくてはと思う。
小さなことでどのような決断をしても失敗はないのに、人は悩んで立ち止まってしまう。
ならば、客観的に明るい未来を見せてあげて行動を促すようにしていきたい。
そういう人が増えていけば自分のときも誰かが後押ししてくれる世の中になっていくはずだ。
ものを選んでいるとき、実際にはものに選べばれているようになる。
私たちは身の回りに置いているものは、選ばれてやってきたのだ。
こうやってものと対峙して、苦しみながら自分を見つめ直す。
“飾る”ことにいちいち悩んでしまうのも、今の自分が見えていないかも、と思う。
そう思って今夜の店内のディスプレイ直しを進めていた。