
2025年の新年を迎えての1月にミニイベントとして”北欧おみくじ”を開催させていただきました。
今年がどんな一年になるのか?の運試し。
北欧にあやかったキャラクターたちの逸話や伝説を下記にご紹介させていただきます。
大吉 Great Luck トロール
①北欧諸国の伝承に登場する妖精(メインはノルウェー) 伝承によって姿が様々であるため、固定されたものはありません。
ノルウェーでは男性から女性、子どものトロールまで容姿はたくさん。
一方でデンマークでは白く長いあごひげの老人として描かれる。
大きさに関しても、山よりも大きな巨人サイズから両腕に収まるほどの小人サイズと様々である。
②ハリーポッターシリーズのトロールや、ノルウェーの昔話 「3びきのやぎのがらがらどん」では悪者としてトロールは登場しているためか悪役の印象が強い人が多いが、ノルウェーが舞台のモデルになったアナ雪では、力持ちで大雑把だけど優しいキャラクターとして描かれている。
発祥の地として知られるノルウェーでは、トロールに優しくすると幸運を運んでくれるという言い伝えがある。
「トロールの髪を撫でて可愛がってくれる人」や「森と妖精達に敬意を払ってくれる人」に対してだけ幸運を運ぶとされる。
③ノルウェーには「トロルスティーゲン(トロールの梯子)」と呼ばれる急勾配のとんでもなく危険な道が観光名所としてあり、そこにある道路標識には「トロール横断注意」という標識もある
④アナ雪の舞台になったノルウェーの「トロルトゥンガ(トロールの舌)」は、山の崖から水平に突き出た岩塊で、フィヨルドを見下ろすことが出来る絶景スポット。 劇中では妖精トロルたちがトロルの舌の岩道からゴロゴロ出てくるようなシーンがある。 また、アナとハンスが踊るシーン、エルサが歌うシーンもトロルの舌にそっくり。
トロールプロフィール:
・太陽が苦手で薄暗い森の奥や藪の中に小さなコミュニティを作って暮らしている
・陽の光に当たると岩の姿になる
・人間の子どもを連れ去って身の回りの世話をさせる(ノルウェーなどでは寝ない子どもに「寝ないとトロールに連れ去られるよ」と言うそう)
中吉 Middle Luck ダーラナホース
①ダーラナホース (Dalahäst) とは スウェーデンのダーラナ地方を象徴する伝統的な木彫りの馬の置物です。
その縁や歴史ダーラナホースは、17世紀半ばスウェーデンの中部に位置するダーラナ地方にて、スウェーデンの寒冷な冬の間、長い夜を過ごす時間に薪を使って彫刻を作る習慣がありました。 最初に彫られた馬は、家畜や農作業に使われる実際の馬への感謝や尊敬の気持ちから生まれたもので
した。
②ダーラナホースが「幸せを運ぶ」とされる由来 スウェーデンの歴史や文化、そして馬特有が持つ象徴的な意味が深い関係にあります。
馬が象徴するもの力と優位の象徴 スウェーデンでは、馬は農業や復興の中心的な役割を果たしました。
そのため馬は、力、優位、忠誠心を象徴する動物とされ、農家の人々にとって「幸せをもたらす存在」 として尊ばれてきました。
③ダーラナホース面白いエピソードや逸話
- 偶然の職人技
ダーラナホースが最初に作られたのは17世紀ごろ、ダーラナ地方の職人たちが寒い冬の夜に余った木片でおもちゃを作ったのが始まりと言われています。
そのおもちゃの馬は子どもたちの遊び道具として人気を博しました。
最初は塗装も施されておらず、単なる木の彫り物でしたが、徐々に地域の人々がカラフルな模様を描くようになりました。
驚くことに、この「おもちゃ」がいまやスウェーデンの象徴的な文化財となっています。 - 救世主としての馬
伝説では、ダーラナホースを持っていると幸運を引き寄せるとされています。
スウェーデンの小さな村で大きな飢饉が発生した際、一人の職人が鮮やかに装飾したダーラナホースを市場に持ち込み、売り上げで食料を購入し村を救ったという話が伝えられています。
このことからダーラナホースは「幸運のシンボル」として愛されています。 - 不思議な商談の成功
一説にによると、第二次世界大戦後にスウェーデンのビジネスマンがダーラナホースを贈り物として外国の取引相手に渡しました。
その贈り物は見た目がユニークで鮮やかなデザインだったため、大変喜ばれ、商談が思いのほかスムーズに進んだといいます。
以来、ダーラナホースはスウェーデンの外交の一環として使われることもあります。 - 消えたダーラナホース事件近年
ある地方でダーラナホースが突然盗まれる事件がありました。
地元の人々は「こんな目立つものを盗んでどうするんだ?」と疑問に思いましたが、犯人はそのカラフルなデザインを気に入って自宅の飾りとして使いたかっただけだという、なんともユーモラスな結末を迎えました。
ダーラナホースには、地域の職人の想いや歴史が詰まっており、その背後には多くの心温まる話や笑い話が隠されています。
④ダーラナホースは幸せ、幸福を表すもの。人が願う言葉の想いを込めて作られています。
アペテラでは、ダーラナホースデザインのものはエーケルンド、ファブリックパネルなどもありますので、ぜひインテリアに取り入れてみてください。
小吉 Small Lcuk 人魚姫
①人魚姫とは?
人魚姫の像は、1913年8月23日に建てられた、コペンハーゲンの看板娘です。 カールスバーグの創始者の息子さんで、新カールスバーグ社を創ってカールスバーグの名を世界中にとどろかせた、カール・ヤコブセン氏が、王立バレー団の人魚姫の公演に感動して寄贈しました。
②製作の経緯 人魚姫は銅と花崗岩でできており、制作者はエドワード・エリクセンです。
当初ヤコブセン氏は、1909年に王立バレー団のプリマドンナで人魚姫を演じたエリン・プリース氏にモデルになってほしいと依頼したのですが、彼女はヌードになることを断ったので、制作者エリクセン氏の奥様が、人魚姫の身体のモデルになりました。
③人魚姫のストーリー・逸話
人魚姫は、言わずと知れた、デンマークの童話作家アンデルセンの童話です。
人魚の国のお姫様が、遭難した人間の王子様を助けて恋に落ち、魔女から美しい声と引き換えに、更に歩く時にはナイフで刺すように痛いという困難の中、王子様と結婚できなければ海の泡となるという条件の下、足をもらいました。
しかし、人魚姫は声がない為に自分が助けたことを王子様に伝えられず、恋に破れてしまいました。
お姉さんたちが美しい髪の毛と引き換えに短剣をもらってきて、これで王子様を刺し殺せば人魚に戻れるようにしてくれたのですが、優しい人魚姫にはそれが出来ずに、海の泡となってしまったのでした。
アンデルセンのオリジナルの人魚姫は悲しい恋物語ですが、ディズニーはこれをハッピーエンドにして、現在の世界に再度人魚姫の存在を知らしめました。
④おもしろエピソード
日本のガイドブックでは、3大がっかり等とも評されてしまっている可哀そうな人魚姫は、確かにそのサイズは大きくありませんが、可憐な姿の銅像です。
ちなみに残りの2つはベルギーの小便小僧、シンガポールのマーライオンで、いずれも小さいからと
いう理由だそうです。
それで、シンガポールでは、もっと大きな新マーライオンが造られたそうです。
また、人魚姫の像は可哀そうなことに、何度も芸術テロに見舞われています。
頭は2回盗まれ、腕は一回盗まれました。
また、ペンキをかけられたことも数度あります。もちろんその度に修復されています。
吉 Lcuk ヴァイキング
ヴァイキングの故郷といえばどこか?
ースカンジナビアのデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド。
今から約1,000年前8世紀から11世紀までの約300年間ヴァイキング時代と呼ばれる。
日本だと平安時代の頃 (ドラマ光る君への時代)。
ヴァイキングは悪い海賊だけというわけではなかった。
→そういう人達も中にはいたけれど、春、夏は農村で農作物を育て、冬期間は舟を使って貿易をしたり、新たな貿易先を開拓する為に冒険したりするヴァイキングが多かった。
「冬は何もできないから、ちょっと出稼ぎに行ってくるわ」的な? 冒険家であり、商人であり、時に海賊の者もいた。
交易の話がまとまらない時に備えて武装した彼らが実行使すれば略奪になった。
自分で好きな料理を選び、好きなだけ食べられるスタイルをなぜ「バイキング」というのか?
→バイキング料理と言っているのは日本だけ。
1950年代、帝国ホテルの支配人が、デンマークで食べ放題のブッフェスタイルに出会い、日本でもこのレストランをオープンさせようとレストランの名前を考えた。
当時日本でバイキングの映画がヒットしていて、「①北欧なら海賊バイキング ② 映画の中で、海賊達の豪快な食事シーンが、好きな料理を好きなように取って食べるというコンセプトに合っていた」 という発想からバイキング料理と名前が付いた。
「小さなバイキング ビッケ」
ドイツと日本の共同製作アニメ
- 昭和49年~50年に全52話放送
*原作:「小さなバイキング」 - 原作者:スウェーディン出身の作家ルーネル・ヨンソン
- キャラクターデザイン関修一世界名作劇場 「トム・ソーヤの冒険」 「ベリーヌ物話」 「南の島のルーシー」 「ふしぎの島のフローネ」等のキャラクターデザインを手がける。 * あらすじ
主人公ビッケはフラーケ族のバイキング。
小さな男の子であるが、身体が大きく、酒豪の族長ハルバルの息子でした。
父とは正反対にビッケは身体が小さく力も無かったが、頭脳明晰さは誰にも負けなかった。 その知恵が評価され、ビッケは特別にバイキングの一員となることを許される。バイキングが行く
先々で遭遇するさまざまな事件や困難を「小さなバイキング」 ビッケの素晴らしい知恵で乗り越えていく。
*2018年の大学入試センター試験の地理Bに出題された、北欧の3カ国に関する問題で、ノルウェーとフィンランドを舞台としたアニメと、両国の言語で書かれたカードとの正しい組み合わせを答えさせるキャラクターとして、「ムーミン」とともに「小さなバイキング ビッケ」も選択肢の一つとして出題された。今から7年前・……。
当時の受験生はビッケのアニメを知っていたのかしら?