北欧は世界全体でみると、一番コーヒーの消費量が多い、コーヒー消費大国。
1人あたりの年間コーヒー消費量はフィンランドが12kg、ノルウェーが8.70kg、デンマークが8.60kg、スウェーデンは7.31kgと言われています。
日本の消費量は3.36kgなので、圧倒的に北欧は多いですね。
中でも、最も消費量の多いフィンランドに至っては約3倍となっていて驚きです。
でもなぜそんなに北欧の人々はコーヒーを好み、消費しているのでしょうか?
北欧には、コーヒーを飲む習慣が古くから根付いています。例えば、デンマークのヒュッゲ。
ヒュッゲとは、くつろぎという意味。友人や家族とともに、カフェや自宅でコーヒーを楽しむことを指します。
また、スウェーデンでは、フィーカ。デンマークと似てコーヒーを飲む、くつろぐという意味をもっています。
人と語らいながらコーヒーを楽しむ事が、北欧ではコミュニケーションの一つとして大切にされているようです。
消費量1位のフィンランドには、カハヴィタウコ(kahvitauko)という言葉があります。
カハヴィ(kahvi)がコーヒー、タウコ(tauko)は時間を意味します。
スウェーデンやデンマークと異なり、カハヴィタウコはなんと法律で定められているのです。
フィンランドでは、仕事の合間にコーヒー休憩を必ず設ける労働法が定められており、みんなコーヒーが大好き。コーヒー消費量世界一となる理由もうなずけます。
適度な休憩をはさむことで頭をリセットし、糖分やカフェインを摂取して仕事への集中力や効率を高めるそうです。
またフィンランドの冬は日中も太陽が差し込まず、薄暗い状態が続きます。
気候や日照時間の影響もあってか、家族や友人と一緒にコーヒーでリラックスして過ごすことが多いとされています。
そんな北欧で人気のコーヒーの味わいは、酸味が強くフルーティなもの。
日本で好まれる苦味の強いどっしりとしたものよりは、お茶のような感覚でサラッと飲めるものが人気です。
北欧でコーヒーの消費量が多いのは、浅煎りが主流で飲みやすいためと考えられるかもしれません。
今回お店では、アペテラオリジナルのコーヒーが発売されました。
フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェイの4カ国をイメージしたオリジナルコーヒーです。よく見かける炭火コーヒーではなく、「薪火」コーヒのため香りがより高く、後味が今まで飲んだことがないくらいスッキリとしてとにかく美味しいです。
私は、チョコレートとコーヒーという組み合わせがどんな食べ物より、とにかく一番大好きなのですが、飲みやすく美味しいコーヒーと巡り合ってしまった今、今年はフィンランドの人たちに負けないくらいコーヒーを消費してしまいそうです。